歯が着色しやすい人はいるの?なにが原因で着色するのかメカニズムも解説
着色の原因となるパターンは大きく分かれて2つあり、内的な要因からくるものと外的な要因からくるものがあります。
歯が着色しやすい理由を知ることで、自身がどちらのパターンに属するか分かりますので、最適なホワイトニング方法もおのずと見えてきます。
ほかにも手軽にできる着色除去方法や、歯科医院では着色汚れに対してどのような治療をするのかなど、疑問を解消できるヒントをお伝えします。
歯が着色するメカニズム(内的要因)
歯が黄ばんだり、茶色くなったりする原因は飲食物による歯の黄ばみや、コーヒーのヤニなどをはじめとする「外的な要因」と、加齢や歯の内部に起因した「内的な要因」があります。
くすんだ歯、水分が抜けて透明感がなくなった歯に関しては、もしかすると内的な原因があるのかもしれませんのでチェックしていきましょう。
加齢
飲食物やかみ合わせ、摩耗などさまざまな外的刺激を受け続けた歯は加齢に伴って、エナメル質が薄くなり、薄くなるとエナメル質の内部にある「象牙質」が透けて見えだし、黄ばんで見えます。
象牙質はもともと黄色ですが、加齢とともに色味が濃くなる性質がありますので、年とともに歯に細かい亀裂が入り、その亀裂のなかに飲食物などステイン(着色)が入り込むことで余計に着色が目立ちやすくなります。
歯の脱灰によって栄養分が失われるから
虫歯菌が産み出した酸によって歯は脱灰を起こし、歯のミネラル・カルシウム・リンといった栄養成分を奪っていき、栄養が抜けた歯は凹凸ができて光を乱反射するので、くすみやツヤのない歯に見え黄ばみを際立たせます。
飲食を取るたびに歯は再石灰化と脱灰をくり返し、飲食後30分程度たてば中性に戻りますが、甘い物をダラダラ食べ続けるとお口のなかが常に酸性になり栄養分が失われやすいです。
象牙質の色味の個人差
エナメル質は半透明色なのに対して、象牙質はもともと淡い白色です。歯の色を決めているのは、エナメル質ではなく、その下にある象牙質という組織です。
口呼吸などの既往がある方
だ液には汚れや着色を洗い流す自浄作用がありますので、常に口が開きがちな口呼吸の方やドライマウスの方は、だ液分泌低下を招きやすく結果的に口呼吸になりやすいです。
歯が着色するメカニズム(外的要因)
ワイン、紅茶、タバコなどに含まれる成分で歯が着色するほかにも、歯の汚れがたまっていることや過去に治療した歯が原因となるパターンがありますので、詳しく解説します。
紅茶をはじめとする飲食物
飲食物で着色してしまうのは、紅茶やコーヒーなどに含まれている「ポリフェノール」という成分が原因です。
ポリフェノールの仲間は
・クロロゲン(コーヒー)
・カテキン(緑茶)
・クルクミン(カレーのスパイス成分)
・エピカテキン(チョコレート)
などが挙げられます。
ポリフェノールはお口のなかの血液やだ液成分と結合し、着色の促進やこびりつきにつながりやすくなります。
タバコの成分
タバコには約200種類の有害物質が含まれており、そのなかの「タール」とよばれるタバコの成分が、歯のヤニの原因です。
タールの色はもともと黒色ですが、歯につくと黄ばんだり茶色くなったりします。
部屋の壁紙も、喫煙者の煙によって黄ばむ現象が起こりますが、それと同様のことが歯にも起こっているのです。
また、タールには発がん性があることが確認されています。
歯石がたまっている人
歯石は歯のザラつきや着色汚れを生み出す要因となり、さらなる着色汚れを招きます。
歯石の色は比較的付着して浅い段階であれば黄色や乳白色ですが、長期間歯石を放置していると血液の成分と混じって黒褐色になりますので、歯石がたまっている方は着色汚れに結びつきやすいと言えます。
銀歯の経年劣化
銀歯は「金銀パラジウム合金」という複数の金属が混じり合った材質でできています。
銀歯は数年経つとイオンとなってお口のなかへ溶け出して、イオン成分が銀歯の周りを黒く着色させることもあります。
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自宅でのケア法も紹介!着色を落とす方法
歯科医院、自宅でのケアは両者ともにメリットやデメリットがあります。
自身の歯の着色がどこから起因しているのか、内的な要因なのか、外的な要因なのか?といった点や「どこまで白くしたいか」という個人的な価値観も踏まえて、最適な方法を探しましょう。
セルフケアでできる着色除去法
「歯を白くしたいけど、歯科医院へわざわざ行くほどではない」といった方に、まず試していただきたいのが自宅でできる着色除去です。
手軽さや費用の負担を抑えられるメリットがあるので、まずは自宅でいくつかの方法を試してみて、それでも自身が満足のいく白さにならなければ歯科医院へ相談してみるのも手です。
薬用歯磨き粉の活用
ホワイトニングとうたわれた歯磨き粉は多く販売されていますが、そのなかでも厚生労働省が着色除去の効果を認めた「薬用歯磨き粉」を選ぶのがベターでしょう。
着色除去が期待できる薬用成分としては、ポリエチレングリコールはヤニの汚れなどを溶かして落とす作用が、ピロリン酸ナトリウムは、ヤニや黄ばみを浮き上がらせて落とす作用があります。
電動歯ブラシ
着色汚れを効率的に除去してくれるブラシを搭載した電動歯ブラシも販売されています。
電動歯ブラシは歯を削りすぎる可能性があるので、使用する際は電動歯ブラシ専用の歯磨き粉を使用するのがベターです。
ホワイトング消しゴム
シリコンが含まれた消しゴムと専用研磨剤を用いて白くするグッツで、即効性はありますが、歯を削りすぎて知覚過敏につながり歯質を薄くする可能性もあるのがデメリットです。
販売価格は1000円前後が多いです。
ホワイトニングペン
ホワイトニングペンに含まれる「亜塩素ナトリウム」と呼ばれる漂白剤を利用して歯を漂白するものです。
歯科院のホワイトニング材と比べると低濃度となるので、あくまでも手軽に白くしたいと考える人向けと言えます。
販売価格は2000~3000円前後が多いです。
歯科医院ではどのように着色を落とすのか
「歯石除去やPMTCなど歯科医院での着色除去は歯を傷つけてしまうのでは?」と思われる方も多いようです。
たしかに、歯は研磨するたびに4ミクロン(0.004ミリ)ずつ歯が削れていくと言われています。
しかし、歯の最表層にあるコーティング材の役目を果たしている「ペリクル」は、毎日再石灰化を繰り返しているので、削れてしまった歯を再生できる自助作用があるのです。
したがって、歯が削れてしまう問題はそれほど心配しなくてもよいでしょう。
PMTC
プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略で、ラバーチップや研磨剤など専門器具を用いて歯の表面を光沢にさせてプラークをつきにくくするのが目的です。
ヤニ取りや着色除去も同時に叶いますが、基本的に自費治療になり、費用の目安は約5000~20000円です。
歯石除去
超音波の機械やハンドスケーラーとよばれる歯垢を手作業で取る器具を使い、歯周病の要因となる歯石を取る予防処置法です。
基本的に保険適用で、費用の目安は約3000円前後です。
エアーフロー
重曹や水を含む微粒子を歯に吹き付け、手早くこびりついた着色汚れやヤニを取り去る方法です。
強めの水圧を吹き付けて施術するため、息苦しさを覚えたりチクチクした痛さを感じる人もなかにはいるようです。
基本的に自費診療になり、費用の目安は約4000~6000円ほどです。
セラミックやラミネートベニアなど人工歯をかぶせる方法
強い着色汚れや銀歯の経年劣化の場合は、対象歯の歯をある程度削ってセラミックをかぶせたり、ラミネートベニアを貼り付けたりするケースもあります。
欠点は治療する上で歯を削らざるを得なく、特にセラミック治療法は歯の神経まで取ってしまうケースもあるので、歯の健康寿命を減らすことにつながりかねません。
セラミック矯正法なら着色汚れも気にならずストレスフリー
歯科医院のホワイトニングなどを試してみたが、もともとの歯の色や抗生物質の長期服用などの理由によって、満足いく白さを得られなかった方もいらっしゃるでしょう。
そのような方にもおすすめしたいのが、九段下スターデンタルクリニックのセラミック矯正法です。
セラミックという材質は変色しないのでタバコのヤ二や着色がつくこともほぼありません。
九段下スターデンタルクリニックでは、患者さんの顔立ちやほかの歯の色味の兼ね合いなど考慮しながらご希望に添えるセラミックのかぶせ物を作成します。
九段下スターデンタルクリニックのセラミック矯正法は「できる限り歯の神経を残し、歯の健康寿命を損なわない」ことに重点を置いた治療を心がけています。
セラミック矯正とは?
例えば当院でセラミック矯正をした患者様の症例です。
歯を削りセラミックなどの被せ物をして歯並びを綺麗に整える方法で、ワイヤーなどの矯正装置を着けないので目立たず、歯を動かさないため痛みと後戻りがありません。
歯の大きさや形、色が選べる
ワイヤー矯正やマウスピース矯正は歯の形や色を変えられませんが、セラミック矯正なら歯の大きさや形、色を選べるので理想の口元を実現しやすく、最短で審美性の高い歯並びに改善できます。
軽度な不正咬合にも対応
歯並びや前歯の傾き、顎の大きさと位置のずれが少ない場合はセラミック矯正で対応できることがあります。
歯の神経を抜くセラミック矯正には注意
歯の神経を抜くと歯が脆くなりやすく、歯の寿命が短くなったり歯茎が黒ずんだりします。
歯の神経は物を噛んだときの感覚、食べ物・飲み物の温度を伝えたり、歯に必要な栄養を届けたりする役割があり、丈夫な歯を保つためにとても重要です。
セラミック矯正を始めるなら歯の神経を抜くのか抜かないのかを事前に確認し、歯の神経を抜かない方法を選ぶのが望ましいです。
期間と費用
ワイヤー矯正
通院2年と保定2年の合計4年掛かり、費用は全体矯正で70〜110万円、通院ごとに調整料が追加で掛かる歯科医院もあります。
マウスピース矯正
期間はメーカーにより異なりますが、軽い症例で前歯だけに特化したものは3ヶ月ほどで、費用は30〜110万円です。
セラミック矯正
歯を削ってから仮歯を入れるまで最短1日です。
費用は1歯7〜20万円で素材によって異なりますが、本数によっては全体矯正や部分矯正と比べてコストが抑えられる場合があります。
動画でわかる!〝神経を残す〟セラミック矯正をしてよかったランキング BEST5
〝神経を残す〟セラミック矯正をして、やってよかったと感じる症例をランキング形式で紹介しています。
このランキングは〝神経を残す〟セラミック矯正を実際に行った人の声をもとに作成しました。
詳しくは動画内で解説していますので、ぜひご覧ください。
セラミック矯正の症例
この症例は出っ歯だったのと、歯が斜めに生えていましたのでこの2点をセラミック矯正で改善しました。
歯のサイズを見て頂くと歯が小さく丸めになっているのも分かりますでしょうか? 今回は男性の方でしたので、自然な歯の色にしたいということでナチュラルなトーンの歯で治療しました。
九段下スターデンタルクリニック院長経歴
奈良教育大学附属中学校卒業
清風南海高校卒業
2000年長崎大学歯学部卒業
ア歯科パークハイム診療所勤務
2006年九段下スターデンタルクリニック開業
医療法人社団スタデン理事長就任
ご挨拶
また当医院ではスタッフの接遇にも力を入れております。
歯医者に通うのは怖いことですから、その気持ちを少しでも和らげることができるように「例え洗練されていなくとも、心のこもったおもてなしをするように」と全スタッフに言い聞かせております。
是非1度スター歯科にお越しください。
その出会いをきっかけに、生涯のかかりつけ医として選んでいただけるようにスタッフ一同全力を尽くさせていただきます。
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