「セラミック矯正をすると歯周病になる?」
セラミック矯正と歯周病との関連について解説します。
当院が運営するYouTubeチャンネル「九段下スターデンタル田中 和之」では理事長の田中が矯正についてわかりやすく解説する動画を定期的に配信しています。
今回は「セラミック矯正をすると歯周病になる?は、真実か…?」というテーマで配信した動画の内容をご紹介します。
・セラミック矯正をすると歯周病になりやすいのでは…?
・セラミック矯正をすると将来的に歯が抜けてしまう確率が上がる…?
このような不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
単刀直入に言って、「セラミック矯正をすると歯周病になる」は【△】です。
セラミック矯正をしたからと言って歯周病になることは限りなくないですが、絶対にならないと言い切れないには、例外があるからです。
歯周病にならない原因と、歯周病になるセラミック矯正について解説します。
そもそも、セラミック矯正と歯周病は無関係です。
セラミック矯正というのは、削った歯の上にセラックで出来た歯を上から被せる治療です。被せたセラミックは、歯茎の中に0.5mmぐらい差し込む形で作り、この0.5mmというのは、標準的な接点領域です。
このとき、もし歯にフィットしていないセラミックを被せた場合、セラミックの歯と歯茎の間に歯石(プラーク)がつきやすくなります。プラークによって歯肉が退縮することはあるかもしれません。
ただし、歯茎が1mm退縮した時点で、被せたセラミックと歯茎の接点はなくなります。1mmも退縮したら、セラミックと歯茎は別の場所に存在しており、そのすき間もしっかりあるわけです。
にも関わらず、1mm退縮して接点もないのに、そのあとさらに退縮してそこから歯周ポケットができるということは考えづらいでしょう。
もし歯周病として進行していくようであれば、それはセラミック矯正が関係しているのではなく、患者さんの体質や歯磨きの問題である可能性が高いです。
だからと言って、セラミック矯正をしても歯周病にならないと言い切れるわけではありません。
「セラミック矯正をしても歯周病になる」例外があります。それが、“神経をとる”セラミック矯正をした場合です。
神経をとるセラミック矯正のデメリットは主に「歯が黒ずむ」、「歯がもろくなる」、「歯の根っこが膿む」の3つが挙げられます。
この「歯がもろくなる」というデメリットが今回の歯周病に大きく関係しています。
神経をとるセラミック矯正では、歯の神経をとったことで歯の根っこにセラミックの差し歯を差している状態になります。
そこに、差しているセラミックの歯ににこねるような力が加わったりすると、セラミックの歯が簡単に折れてしまったり、ヒビが入ってしまうことがあります。
このように歯がもろくなって歯が折れたり、ひびがはいることを「歯牙破折(しがはせつ)」と言います。
歯牙破折が起こるとその部分にばい菌が溜まり、やがてその部分が歯周ポケットとなって、歯周病として進行することはあるでしょう。最終的には、抜歯せざるを得ない状況になることもあります。
ここで注意していただきたいのは、そもそも神経をとるセラミック矯正をするからであって、〝神経を残す〟セラミック矯正をすればそのようなことは起こりません。
つまり、「セラミック矯正をしたら、歯周病になって抜歯するはめになる」という表現は正しくありません。
正しくは「“神経をとる”セラミック矯正をしたために歯牙破折を起こし、ひびが入った部分にばい菌が溜まり、歯周病が進行して最終的に抜歯せざるを得なくなった」が正しい答えです。
〝神経を残す〟セラミック矯正であれば歯の神経が残っているため、歯がもろくなることもありませんし、歯牙破折が起こることもありません。
つまり、〝神経を残す〟セラミック矯正は歯周病にはならないのです。
九段下スターデンタルクリニックでは、〝神経を残す〟セラミック矯正を行っています。
セラミック矯正をしたいけど歯周病になるのが心配な人、将来後悔することなくセラミック矯正をしたい人は、ぜひ当院をご検討ください。
当院では、無料カウンセリングを行なっておりますのでいつでもお気軽にご相談ください。