50代の患者様です。テトラサイクリンによる歯の着色で、テトラ特有の茶褐色の変色がありました。歯の健康を保つため、【神経を残すセラミック矯正】で治療したいとご来院いただきました。
患者様はできるだけ白い歯にしたいというご要望がありましたので、自然に見える範囲で明るい白い歯を製作しました。もともと歯並びが整った方でしたが、上の前歯2本が少し長かったので歯の切線を合わせて丸みのある小さめの歯を作りました。また、下の歯はブラックトライアングルがあったため隙間を無くして並べ、併せて上下のかみ合わせを1歯対2歯になるよう整えました。
患者様の歯は、着色以外のトラブルは特に無い健康な歯と歯茎でしたので、神経を残したセラミック治療を選択されたことで、この後もおそらく一生もつような歯を手に入れられた思います。
治療後は、非常に若々しく、清潔感にあふれた笑顔が素敵な印象でした。
テトラサイクリン歯は、歯の形成期にテトラサイクリン系の抗生物質を服用したことで、その成分が象牙質に沈着し、紫外線(太陽光)と光化学反応を起こして、黄色や褐色、灰色、紫色等の色素を左右対称的に生じる特性があります。
従って、常に唇で隠れている部分は変色がありませんが、光が当たる部分は変色してしまうため、縞模様のような歯になってしまうのです。また、光のあたらない奥歯は着色がないため、上下の前歯6本ずつを治療することで完成度は高くなります。
僕自身がテトラサイクリンで思春期の頃は大変悩んでいたので、テトラの方のお気持ちは痛いほど解ります。長年、歯の色にお悩みを持っていた分、自然に見える範囲で、最大限白く明るい歯を作り上げました。
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