患者様は、出っ歯を治したい、歯を小さく可愛らしくしたいとのご希望がありました。また、数年かけて治す矯正治療ではなく、短期間で治療が完了する【神経を残すセラミック矯正】をご希望で、当院にご相談にいらっしゃいました。
歯の丸みも大きさも10代の女性に1番人気のある感じに仕上げました。歯の色は生来の歯の色に合わせて、自然で少しだけ明るい色にしました。セラミックは色も形も自由に選べますが、若い女性はこのような歯を選ばれる方が多いです。
また、治療前は前歯に黒い虫歯がありましたが、虫歯は綺麗に削ってセラミックを被せたので、虫歯治療と審美治療を一度に完了できました。セラミックは歯に被せると隙間なくピッタリと密着して菌の侵入を防ぐため、虫歯になりにくい素材として知られています。セラミック歯の表面はツルツルしていて汚れもつきにくく、セラミックと歯ぐきの境目も虫歯になりにくい箇所なので、今後の前歯の虫歯リスクはかなり減るでしょう。
10代の若い患者さんの場合はまだ神経が大きいため、神経を残すと歯はほとんど削れません。そのため矯正量には限界があり、「出っ歯は少しマシになる程度ですが、歯を小さくする分にはある程度治せそう」との見通しをご説明し、ご納得いただいての治療です。
正直なところ、40代以降の方であれば神経も退縮していることが多く、もっと歯を削ってもっと引っ込めることは可能ですが、若い10代の場合は慎重に慎重を重ねて歯を削り、これが限界でした。
10代の『神経を残すセラミック矯正』は非常に難易度が高く、大変気を張ってやり遂げたので、ご満足いただけた結果となり、とてもホッとしました。
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