ホワイトニング歯みがき粉を正しく理解しましょう!ホワイトニング歯みがき粉について解説します。
当院が運営するYouTubeチャンネル「九段下スターデンタル田中 和之」では理事長の田中が矯正についてわかりやすく解説する動画を定期的に配信しています。
今回は「ホワイトニングはみがき粉の正しい理解【こんな人は歯は白くなりません…】」というテーマで配信した動画の内容をご紹介します。
歯を白くしたいと悩まれている方が、間違えた認識でホワイトニング歯みがき粉を使わないために、ホワイトニング歯みがき粉の正しい知識をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
日本では多くのホワイトニング歯みがき粉が販売されていますが、厳密に言うと日本には「ホワイトニング歯みがき粉」というものは存在しません。
言葉の定義になってきますが、化学的な反応によって歯を白くすることが「ホワイトニング」、機械的にこすって綺麗にすることが「クリーニング」です。
少なくとも歯科医師であれば、この言葉の定義に賛成していると思います。その言葉の定義にならって判断すれば、市販されているホワイトニング歯みがき粉には、化学的に白くする成分は入っていません。
その理由は、日本の厚生労働省が市販されているホワイトニング歯みがき粉にホワイトニング成分を入れることを認可していないからです。
したがって「ホワイトニング歯みがき粉にホワイトニング効果はない」と言うことができます。
では、なぜ「ホワイトニング歯みがき粉」が流通しているかというと、歯科医の認識とメーカーさんの言い分が異なるからです。
メーカーさんに言い分では、「ホワイトニングは化学的、クリーニングは機械的だという、その言葉の定義は誰が決めたの?」「うちのメーカーはその言葉の定義に従うつもりはありません。白くなればホワイトニングなので、歯科医師の言葉の定義は関係ありません。」というものでしょう。
それは一理あると思います。
我々歯科医師は「ホワイトニングは化学的」、「クリーニングは機械的」という考えですが、その言葉の定義は一般的には知られていないと思うので、メーカーさんの言い分も間違っているわけではありません。
しかし、それで誤認を生んでいるのも確かだと思います。
ホワイトニング歯みがき粉を使ったら、誰でも歯が白くなると思っていませんか?
ホワイトニング歯みがき粉を使って歯が白くなるのは、生まれつき歯が白い方だけです。
元々、歯が白い方が、ホワイトニング歯みがき粉を使って歯の汚れをとったら「歯が白くなった」気がしますよね。それは、元々の地の歯の色が出ているだけですが、そのような人には(白くなったと感じることで)効果があると言えるでしょう。
一方、元々歯が黄色い人は、ホワイトニング歯みがき粉で歯を磨いても、白くなる効果はありません。生まれつき黄色い人は、ホワイトニング歯みがき粉で歯を磨いても、黄色い歯が出るだけだからです。
ホワイトニング歯みがき粉は、俗にいう機械的にクリーニングして汚れを落とす効果は高いでしょう。
ホワイトニングの成分は入っていませんが、細かい研磨剤で汚れを落とすように工夫された商品なので、汚れは落ちやすく、歯は綺麗になると思います。
ただ、注意していただきたいのは、「元の地の色が出るだけ」ということです。
元々の歯が黄色い人が白くしたい場合には、歯医者さんでホワイトニングする必要があります。
また、芸能人のようにかなり歯を白くするには、ホワイトニングではできません。
歯が白いのは、歯にセラミックを被せているからです。ホワイトニングだけで、歯が真っ白になることは絶対にないことを覚えておいてください。
歯を白くしたいと悩まれている方は、〝歯の神経を残す〟セラミック矯正を視野に入れて考えることをおすすめします。
九段下スターデンタルクリニックでは、歯の将来を考え、安全に行える〝歯の神経を残す〟セラミック矯正を行っています。
歯を白くしたいと悩まれている方は、ぜひ当院の無料カウンセリングにお越しください。カウンセリング時のレントゲン撮影も無料で行っています。
いつでもお気軽にご相談ください。