重症なすきっ歯を〝神経を残す〟セラミック矯正で治療した症例を解説します。
当院が運営するYouTubeチャンネル「九段下スターデンタル田中 和之」では理事長の田中が矯正についてわかりやすく解説する動画を定期的に配信しています。
今回は「すきっ歯を、部分矯正と〝神経を残す〟セラミック矯正で治療した症例」というテーマで配信した動画の内容をご紹介します。
この症例の場合は、部分矯正を行い神経を残すセラミック矯正を行うことで、抜歯もなく神経を取ることもなく、見た目の部分でも患者様に満足いただける治療を行うことができました。
・部分矯正と神経を残すセラミック矯正での治療を組み合わせることで、どこまで綺麗に治療できるのか?
・ワイヤー矯正やマウスピース矯正と神経を残すセラミック矯正の治療での大きな違いは何なのか…?
歯に優しい治療をご希望で歯並びや歯の大きさ、歯の形にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
重症なすきっ歯の場合には、すきっ歯の上からセラミックの歯を被せても綺麗な歯並びにはなりません。
綺麗な歯並びにするためには、部分矯正をして丁度いい位置に歯を持ってきてから〝神経を残す〟セラミック矯正を行う必要があります。
部分矯正である程度、歯を理想の位置に移動することは簡単です。
部分矯正が完了した後にセラミックの歯を被せるので、厳密にコントロールする必要はありません。
また、部分矯正は引っ張られるような圧迫感を感じることがあります。
痛みに関しては心配すようなものではなかったようです。
今回の症例の患者さんは、上の歯6本を〝神経を残す〟セラミック矯正で治療することを希望されました。
〝神経を残す〟セラミック矯正のメリット3つを解説します。
部分矯正をしてから〝神経を残す〟セラミック矯正を行うことで、ほとんど歯をけずる必要がありません。
歯を削る量が最小限となるため、低リスクで行うことができます。
将来的な視点で考えたとき、歯に優しい方法だと言えるでしょう。
他の矯正と比較して、圧倒的に短い治療期間で完了することができます。
この症例では、部分矯正で4か月、〝神経を残す〟セラミック矯正で3週間程度かかりました。
歯の生え際は見た目の差が表れやすい箇所です。
この症例の患者さんの歯茎はデコボコではありませんでしたので、セラミックの歯を被せた時も綺麗にフィットすることが予想できました。
もし歯並びがデコボコしていた場合には歯茎を綺麗にそろえる必要があり、歯科医師の技術が必要になってきます。
歯のデコボコを綺麗に整えることで、本物の天然歯と比べても遜色のない歯並びにすることができます。
他の歯科矯正あれば大きい歯が並んでいるだけになってしまいますが、〝神経を残す〟セラミック矯正であれば、歯並びだけでなく、歯の大きさや歯の色をコントロールすることもできます。
歯を少し白くしたり、少し丸みを帯びて、少し小さい可愛らしい歯にコントロールすることもできます。
〝神経を残す〟セラミック矯正では、もちろんデメリットもあります。
〝神経を残す〟セラミック矯正は歯を削る量が少ないため、矯正も小さくなります。
そのため「治療しても満足するのか・満足しないのか」という点は重要なポイントになります。
また、歯の神経ギリギリまで削る必要がある場合には、ワイヤー矯正などをおすすめすることもあります。歯をギリギリまで削る場合には神経を100%残せるとは言い切れないからです。
治療のメリット・デメリットをしっかりと説明したうえで、患者さんの理解が得られればそれでも行う場合はあります。
この症例は、〝神経を残す〟セラミック矯正以外の矯正でも治療することは可能です。
ワイヤー矯正でも、マウスピース矯正でも簡単に治ることができます。
ただし、治療に3年以上はかかるでしょう。
この症例の場合には、部分矯正で20万円かかりました。
セラミックの歯は、他のセラミック矯正と同様にハイブリットセラミックで1本7万円~です。その金額に加えて、治療する歯の本数分の費用がかかります。仮歯は1本5千円です。
すきっ歯に悩まれている方、〝神経を残す〟セラミック矯正に興味がある方は、九段下スターデンタルクリニックにご相談ください。
当院では無料でカウンセリングを行っています。
〝神経を残す〟セラミック矯正でどのぐらい変わるのか、何本治療すると綺麗な歯並びになるのかなど、専門的な視点からご提案いたします。
お気軽にご相談をお待ちしております。